”春よ恋”とは
最近、「パン屋さんで”春よ恋”を使用しています」と書かれているポップを見かけることがよくあると思います。”春よ恋”の名前は現在、一般の方にも浸透してきている非常に人気の高い小麦粉といえます。ある番組では、非常に美味しい小麦粉として育て、ラーメンの麺として使われたりしています。ではここからは”春よ恋”の特徴について解説していきます。
”春よ恋”の特徴
”春よ恋”の特徴としては北海道産の小麦の特徴であるモチモチとした食感を期待できます。さらにこねている最中にベタベタすることが他の小麦粉に比べ少ないので、非常にこねやすいという特徴を持っています。そのため安定性と作業性にすぐれており、スタッフが多い店舗でも一定の品質のパンを提供することが可能です。たくさんのスタッフが同時に作業をしても味に差が出にくいことから、属人化の傾向から脱却することができ、業務負担が減り、業務改善が見込まれます。
これらの特徴から、ベーカリーショップでは製パン用小麦粉として使用されることが非常に多いです。
最近では、製麺用小麦粉としてその他の小麦粉としてブレンドされることも多くなってきています。
”春よ恋”には様々な商品があるので、さらに詳しく解説していきます。
当社の”春よ恋”を使用した小麦粉をご紹介!
haru_koi 100 red
”春よ恋”を100%使っていて、表皮に近い部分まで使用している小麦粉になります。
表皮に近い部分まで使用していることから、小麦の香りが非常に強く出ます。また、弾力が強くなり、噛み応え重視になります。できあがりとしては、少し黄色くなるのが特徴です。
このことから、食べ応え重視の中太麺や風味重視のパンに向いていると言えます。
haru_koi 100 redの採用事例:No.4 様
No4川原シェフの作る高加水パンには、小麦粉の品質が重要です。「haru_koi100 red」は水分を多く吸収し、高加水パンに適しています。灰分が高く風味も良いため、ハード系パンでもモチモチ感を保つことができ、バランスの取れた粉です。全粒粉とブレンドすることで、さらに作業性が向上し、安定した品質を実現できます。
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haru_koi 100 white
”春よ恋”を100%使っていて、特に小麦の中心部分を厳選して使用している小麦粉になります。
中心部分を厳選していることから、ほのかな甘さと、吸水性の良さによりモチモチとした食感になります。できあがりとしては、白っぽく高級感が出ます。
このことからのどごし重視の細麺から中太麺、色みにこだわるパンに向いているといえます。
haru_koi100 WHITEの採用事例:松岡製麵 様
松岡製麺は、広島県備後エリアの飲食店向けに業務用生中華麺を製造しています。15年前、北海道産小麦粉”はるゆたか”のおいしさに触れ、関心を持つようになりましたが、他社製品の灰分の高さによる変色が課題でした。そこで、小田象製粉から紹介された「haru_koi 100 white」は、白さと香りが際立ち、吸水性能が高く、作業性も良好で、麺作りが楽になりました。
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春がキタぞぅ
”春よ恋”と北海道産小麦である”きたほなみ”を使用しているブレンド小麦粉になります。
”春よ恋”ならではの香ばしさや”きたほなみ”ならではのもっちり感をあわせもつバランスの良い食感となります。製パン性が非常に高く、安定感のある小麦となっています。
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春がキタぞぅの採用事例:志津屋 様
『小田象製粉』の小麦粉を使用し、”春がキタぞぅ”は特に食感が面白いと評価しています。この粉を使ったシュトーレンはサクッと軽い表面とほろほろの口溶けを持ち、ハード系パンは高加水でしっかり練り込むことでカリッとした外側とモチモチの内側に仕上がりました。汎用性の高さも魅力です。
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春がキタぞぅの採用事例:麺や寛 様
2022年8月に自家製麺を始めた麺や寛は、当初”BAISHANG”を使った歯切れの良い麺を提供し、その後 “春よ恋”を100%使用したソフトな食感の麺に切り替えました。しかし、コスト削減ともちもち感を求めて、2023年9月に”春がキタぞぅ”に変更しました。この新しい配合により、麺質が柔らかくなり、扱いやすさも向上しました。
中低加水の細麺を採用し、茹で時間や美しさ、スープとのなじみを考慮。加水率を上げて”春よ恋”の全粒粉を3%加えることで、小麦本来の風味を引き出し、”麺を食べていることを実感できる麺”を実現しました。小田象製粉のサポートに感謝し、自分の目指す麺にたどり着く難しさを再認識しています。
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CRONOS
”春よ恋”と北海道産小麦である”きたほなみ”を使用しているブレンド小麦粉になります。
北海道産小麦ならではの風味や食感があります。吸水性を平均的な北海道産小麦粉よりも2%ほど上昇させ、十分な水和時間を短縮することができ、生地玉の冷凍耐性など製パン性を向上させています。小麦粉のコストが上がっても、人件費等によりコストカットすることができる小麦粉になります。
H4:CRONOSのレシピ付きカタログはこちら
https://xn--vcsw1jjzzrygtp8b.com/form/?document=399
CRONOS採用事例:MAISON MURATA 様
当店では、主力製品のハード系パンに「KISA」を使用し、その生地の安定性や水吸収性能を評価しています。新たに国産小麦を微粉砕加工した「CRONOS」が完成し、試作を行いましたが、時間の都合で96時間の低温長時間発酵は試せませんでした。使用してみると、吸収率がやや弱い印象がありましたが、バシナージュ法で生地の伸展性が良くなり、バゲットのクラムも良好でした。クラストが硬くなりやすいため、多加水で表面積を薄くするのが効果的かもしれません。風味は単体で使っても強く、ポーリッシュ法やロデブ系パンにも適していると感じました。「KISA」と比べると印象は薄いものの、安心感と風味は十分にあります。出たばかりの製品であり、研究の余地がある小麦粉だと期待しています。
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CRONOS採用事例:富士麺ず工房様
”KISA”を多用していますが、新たに試した “CRONOS”は微粉砕加工されており、粒子が細かく吸水性が高いのにベタつかず、安定した生地が作れます。この粉は、ブレを抑え、経験の少ない職人でも扱いやすい特性があります。高加水麺のポテンシャルを持ち、さまざまなスタイルの麺に対応可能で、風味がニュートラルなため、配合のベースにも適しています。ラーメン業界の変化に伴い、製麺所が提案した麺にスープを合わせる新しいスタイルが増えるかもしれません。店主や製粉会社と共に、質の高い一杯を提供したいと考えています。
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まとめ
いかがでしょうか。
同じ”春よ恋”を使用していても、使用する部位や小麦の挽き方・ブレンドの仕方によって、特徴が大きく異なります。
国産小麦粉.comを運営する小田象製粉株式会社では、国産・機能性小麦粉でお客様のビジネスの成功をサポートするリテールサポートカンパニーとして、お客様の製品づくりサポートも実施しております。
また、その他の国産小麦粉の特徴につきましても紹介しておりますので、下記よりご覧ください。
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