従来販売していたクロワッサンは、粒が大きい全粒粉を使っていたからか、ざらっとした口溶けで少し食べにくくて、あまり売上が取れていないこともあり、ちょうど2号店がオープンするというタイミングで生地を一新しました。
何ヶ月も小麦粉を探して回り、ようやく「これでいこうか」という小麦粉が決まったタイミングで、「haru_koi100 red(以下red)」と出合ったんです。試しに一回作って食べてみたところ、「うちのクロワッサンには絶対にこの粉だ!」と、目指すクロワッサン像にぴたっとハマりました。今では当店でも1・2位を争うほど人気の商品になったんですよ。
結構水を吸うんだなというのが「red」の第一印象でした。一般的なクロワッサンの水分量は40~50%ほどですが、当店のものは58%あります。湯種を入れているのでさらに水分量が多いにも関わらず、「red」ならしっかりとボリュームが出せます。土地柄、外国人のお客さんが多いためサイズも大きくしたのですが、グラム数を変更することなくボリュームが出せたので驚きました。また、従来の粉だと伸びづらさがあったのですが、グルテンができにくいクセの強い粉と合わせても伸びやすく、非常にバランスがいいです。使用しているカルピスバターの風味を邪魔せず、でもパンらしい香りもちゃんとプラスされていています。高い吸水性と副材料を邪魔しない香りで、もうひと段階、奥深い味わいが表現できるようになったと感じています。とGREEN THUMBオーナー長谷山シェフからご好評いただいています。